るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

るんぺんパリアート DAROUNE

るんぺんパリアート DAROUNE  話をしっかり聞いた後に「だろうね」と一言で終わらす男。

るんぺんパリアート DAROUNE  話をしっかり聞いた後に「だろうね」と一言で終わらす男。

高級な器に入れば、それなりのトマトに見られる。裏も表もトマトはトマトだと思っていたけど、それなりの器を見つけて、ちゃっかり入れば、トマトだってどうにかなるんだな。トマトに器が小さいとか言ってたけど、トマト自体はプチトマトだから、そりゃあ話が噛み合わない訳だ。トマトおめでとうトマト

 

背中。

見えない所まで花らしいのは、花が単純な生き物では無いからだと思う。花びらの形や色の表現、天気に合わせて色々なフォルムで人を誘う。見た目以上に花言葉の使い方が人には無い純粋を持ってる。季節は静かに変わる事もあれば、激しく変わる事もあるけど、表向きには優しくも背中に強さを感じる花の裏

 

泡と。

苺が降って来た。そんな日がいつか来るだろうと信じて手を出して空を見上げた。本当に苺は降って来るのだろうかと悩んだ時もあったけど、信じる事を辞めたら、今まで信じて来た時間は苺の泡と消える。もし本当に苺が降って来たなら、もう苺が降る事が当然になり、苺に飽きてしまうかも、だからまだいい

 

んなか。

オセロは端を取り合う事で勝敗が決まる。端に寄せられた花は悠々としていた。真ん中は落ち着かない花が似合う。落ち着かないとは悪口では無く、誉め言葉で気を悪くしないで欲しい。真ん中は大変な真ん中だと思う。落ち着けと言われても、落ち着かないと思う。だから少し端の花を見て目が合ったら行く

 

浅く。

近い存在になると、はっきりさせなくて何となく分かるから。実際はどうなのかと深く考え出すと、近くに寄る事になる。近づいたらこんなもんだったと、考えが浅くなってぼんやりで良くなる。もうはっきりさせなくていいよ、それが恋なのかも知れない。チューリップという作家は恋愛小説をぼんやりと描く

 

だから。

道が一番優しい生物だ。迷ったら道に頼れば、何処かへたどり着く。道はどんな花も自由に咲く事が出来る。足早に道を行けば気が付かない花も、少しながら応援してくれる。道は未知だ。言いたく無いけど言ってしまった以上は道は未知なんだ。無知なら未知の道に任せれば何も誰も文句は言わない。だから。