るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ミントの葉。

青いのは空ばかりじゃないし、黄色いのはレモンの事だけじゃないとおもうんだ。ミントの葉は、そんな話を聞きながら、少しだけ空気を軽くする魔法を使ったんだ。青いジュースに添えられたレモンのミントジュースは、とても静かにテーブルの上でぼんやりとし…

そして重たい。

黄色いチューリップが言ってた。みんな、子供に帰ればいいんだって。ちょっとしたケンカは、何となく次の日には小さくなってた。難しい事は、難しいからで終わった。1歳の誕生日にもらったプレゼントは覚えてないけど、何だか温かい気持ちだったと思う。愛の…

目の前の猫。

鏡の中の自分を本物だと思っているの。いつも信じて鏡をのぞき込んでいるけど、それが本物だとは限らないからね。目の前の鏡から、そんなメッセージが映ってきた。信用していた鏡は、信用される為に映してきたのかもしれない。本当に信用するのは映った自分…

言葉を手に。

記念碑を作る為なの。強い言葉で地上に現れた指は、つかめない物を、つかもうとして現れた。ハンマーは、すべてに降ろされると重い言葉を手にして現れた。春の強い風が、何も気にしないで洗濯物を大きく揺らす。耐えきれないハンガーは、すぐに落ちてしまう…

白い帽子。

トンネルの先で待ってるのは、温かい笑顔であって欲しい。頬杖をついた偉い人達は、誰の笑顔を見たいのかね。そう呟いたのは、この先の事なんて気にしないけど、言いたい事は言うんだと、いつもの白い帽子をかぶった、おばあさんだった。風が強い日は、洗濯…

向日葵の種。

ちゃんと、みんな、太陽に近づいて欲しい。そう小さな向日葵の種が言って来た。結婚式を挙げて、すぐに銃を持った。笑顔で戦うなんて言葉は聞きたく無いよ。太陽が、みんなに冷たくした事があったの。数秒でいいから太陽を見上げて欲しい。世界が小さな向日…