るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

近くの君。

お腹が空いて、勢いよく開けたスナック菓子の袋は、あっという間に空でしょ。それにしても、時間が早くすぎて行くのは生きている証拠だというけれど、それにしても早くないか。君が伸ばし続けてる何かは迷っては止まり、そしてまた伸ばし曲がりと。近くの君…

自由。

自由には大きさがある。その大きさを決めてるのは自分なんだって。雨上がりの水たまりの大きさを決めてるのは誰だと言うとそれは、その日の天気次第で、その雨がいつ上がるかなんて、実は予想もつかない。テレビの天気予報に文句を言っても同意してくれるの…

浮く。

これから先は浮くんだって。どんなに大きくても身軽になれば浮けるんだって。教科書では浮く為に、どうすればいいかなんて教えてくれなかったけど、実は内緒で浮く為の授業を受けてたらしいよ。そういえば浮いた子もいたかな。何だかみんなとは違っていた気…

包む。

愛しています。それは新品の紙が何かで使われた後に、また新品のように伸ばされて、まだ使えるからとまた何かを包んで、そしてまた、まだ使えるからとまた何かを包んだ繰り返しから生まれた言葉だと聞いたよ。一度、何かを包んだ事のある紙は、もうどんな物…

角。

角は角でなくちゃ困ります。何となく角が丸い方がいいなんて思って過ごしていたら角の立つ事が現れて、だんだん角が気になって、その角に嚙みついた猫が角に夢中になっていた。その猫の顔は、角がある事が幸せのように目を細めていたよ。何だか丸く収まった…