るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

単純。

色は、よく見て欲しいと言われた。近くで見た色と遠くで見た色は同じ色だとは思わないぐらい、よく見ると複雑に見えた。色はその色に染めるけど、染める素材を変える事は絶対にしない生き物だった。色は時間と共に剥がれる事も考えてる。単純に色は色を変え…

色の恋。

恋なんてしないと思っていたけど、恋はするものでは無く恋は染まる物なんだ。色の世界の言葉だけど、大した言葉じゃないと思ってたら、本当に恋に染まった薔薇を見たんだ。それもその人の色に染まらず、その人の気持ちに無い色に染まって、恋を表現していた…

秘密。

ペンキの世界の個性は秘密を持つ事だと聞いたよ。生まれた時から決められた色でしか生きられないペンキの世界は、秘密を持って、それを自分の色で隠す事が、あたり前の事で誰でもやってる事だと教えてくれたんだ。じゃあその秘密はいつ秘密から出してあげる…

ぺんき。

頑張るとその勢いで、その先を超えてまで色を塗ってしまったペンキは、少し落ち着いて少し戻ってるようです。みんな同じ様な戻り方で楽しく会話を始めていた。先はいつでも塗れそうな気がしてきたから、塗った所を戻って遊ぼうよ。また先が気になったら、塗…

空洞。

まあ、難しい事は言わないけど、いつの間にか、壁が合って、いつの間にか、壁を縦に曲がって、いつの間にか、壁がただの縦の存在で収まっていた。歯の詰め物が取れた後の空洞は、気になって舌の先で、どんな空洞だろうと想像しながら、早くこの空洞を埋めた…

すみっこ。

角は丸くならないと思いますよ。すみっこがいつもそう言って、角を丸くしようとする窓ガラスを叩いては、鍵を開けて、外の空気の入れ替えに声をかけていたんだ。角は丸くならないけど、その周りを丸くすれば、角は角らしく無くなって丸くなったようになって…

気球。

浮けるものなら浮いて見たい。沢山のサツマイモを吹かしてやろうか。皮ごと食べる梨は無しで、バナナがそうでしょう、皮を食べるなんて素敵な世界。浮けるものなら浮けるはず。地球に気球は優しいし、冷たくしても暖かい空気が集まれば、何も無かったように…

白黒。

実はよく見ると、空を見てる目から白黒をはっきりさせようと、視線が白黒と出てるらしい。誰がそんな事を言い出したのかと言うと、それは白黒が好きな気持ちに包まれてしまった枕さんだ。寝てる間に頭から貰ったらしい。白黒は綺麗に同じずつ出て来てを繰り…

仕掛け。

カーテンの裏をノックするのは決して朝日だけでは無いんです。カーテンの隙間から大声を出す太陽は、とても元気すぎて、たまに叱られます。昨日から仕掛けた空を捕まえる道具を見に行く仕事をしています。この時期は、夏に膨らんだ空気が程よく引き締まって…

悩む。

まあいいかを無くす努力が空に届くようなビルができるんだ。何だか似たようなビルになってる。まだまだ空は高く、大きな雲が待ってるけど、この二つのビルは同じ考えで、同じ目的で、同じ気持ちで高くなるような気がする。それぞれの、まあいいかを一つ残し…

雲の中。

雲の中の雲の中には、学校があるのかな。僕たちが見ている雲の動物は、雲の中の学校が授業中なのかな。雲の中の学校は、いつもそこにあるのかな。今日、君が見つけた雲は雲の学校の何年生の作品なんだろうか。優秀な雲の学校では、飛行機雲を描けるらしい。…

砂浜。

葉っぱが無くなった時に、やっと分かる物なんですね。空と海と君がつながった星は、やっと地球になるんですね。そう言って、海は波を空の風に合わせて、葉っぱの無くなった木に寄り添ったんだ。そこにはベンチという決まりが無く、何処に座り込んでもいい砂…

小さな花。

小さなお花に教わった事は、やっぱり小さなお花の事だからと、すぐに忘れてしまう。冷たくする事で長く咲いていられる小さなお花達に聞いたお話です。小さなお花は、小さなお花を咲かせます。気持ちは気が付いて欲しいとよく見て欲しいの二つです。その為に…

座る。

落ち着くには座る事から始まるんだ。真っ直ぐ生きるなんて言ってる人は、大体は座って話を始めるんだ。長い話は、まずは座るとしますか。ゆっくりと座って、何となく話が理解できて、少し頭に火が着いたら動き出すマッチ棒は、座って折れた体を元に戻して、…

一輪車。

オレンジが一輪車に乗る練習をしていたんだ。近くを通り過ぎた人は冷たい目で見ていたけど、その視線を感じて、更にフレッシュになるのがオレンジのいい所だと思ったよ。それにしても一輪車に乗れたオレンジを想像しても、その先が浮かんで来ないのは何故だ…

あくび。

はてな。お腹が満たされたら、動かないライオンは正解の事をしているのに、あくびをしたら怒られた。他のライオンは隠れてあくびをしてる。あくびをガマンして涙目だ。またお腹が空くまで何となく動く事にしたライオンは、歩きながら、いつお腹が空くのか読…

強風。

風がくつろいでいる時は、人にとっては強風なんですよ。すぐに乾ききった洗濯物は、風の事をよく教えてくれては、大きく揺れて風とくつろぎ、楽しんでいたのであります。少しはしゃぎ過ぎた二人は、仲が良すぎてたまに、物干し竿から洗濯物を連れ出して、遠…

割れる。

割れる生き物との会話です。割れる生き物は目を合わせない生き物で感覚で生きてると言っていました。魚の開きは魚の気持ちを理解して出来た食べ物で、決して食べやすくとか単純な考えでは無いとの事で。羽を広げた鳥が開かれた魚を信じる事が出来ず右か左か…

深爪。

海に聞いた事を話します。深爪をした次の日は何かやる気が無くなって何もかも休む事にしたと言っていました。深爪なので時間がたてば、元に戻ります。海に入る時に無意識に階段を作ってる事に気がつけば、無意識に階段を片付けてるはずだよ。海に階段が残っ…

本当。

本当の街とは。宇宙から見た街は何も無く、建物が少し見えるだけ。雲の下の物は何も見えていない。そして雲の上も。宇宙に雲があるとしたら地球は何も見えない、星とも言えない架空の言葉かも。だから見えない物を見せようとする、本当という言葉に振り回さ…

水筒。

水筒に何を入れたの。お茶だとしたら種類は、温度は。コーヒーだとしたら、無糖、微糖、それとも。去年と同じように季節も来るし、気持ちも来る。何かしようと思っても去年と同じなら、同じになる。そして、また気持ちを持ち上げて、その重さを感じる景色が…

るんぺんパリの8冊目の詩集 「さついを こめた いもけんぴ」が、 9/3に発売されました。

るんぺんパリの8冊目の詩集 「さついを こめた いもけんぴ」が、 9/3に発売されました。

るんぺんパリの8冊目の詩集「さついを こめた いもけんぴ」が、9/3に発売されました。

るんぺんパリの8冊目の詩集「さついを こめた いもけんぴ」が、9/3に発売されました。詩87作品を収めた、全101Pです。これから毎月、詩集を発売していきます。

酸素。

地上が天国。海の世界の地獄。空気が多ければ天国。酸素という言葉を使う海で空気は酸素とは違う。息を止めて見る事の出来る時間が天国。魚たちは本当に必要な分だけ酸素を使う。空気の中にある大切な酸素の美味しさは海の世界にいる魚たちに教えてもらう事…

貝殻の合図。

どうしようか、それは貝殻の言う事。砂のソファーは貝殻をダメにする。海が近いのも。どうするのか、貝殻がその言葉を言い出したら、夜明けの合図。どうして行こうか、もう何かを決める合図。どうでもいいか、これで何でもできる貝殻が砂から飛び出した。向…

選択肢。

道は二つあれば、いいと思うよ。行きと帰りで二つと考えてたら、また元に戻ってくるつもりなのかな。大きな音がする方へ進めば、もっと大きな音に聞こえると信じるのかな。道の先を考えて、時間がたつと最初に思った道に行く事も多いけど、その考えた時間で…

乾燥剤。

優しいというボタンを押したら、出て来た景色は優しいと思っていた色の台地だったよ。乾燥剤だけが残ってくるお菓子の袋に、湿っぽくなった気持ちを入れたら、どんな気持ちになるのかな。はしゃぎすぎた喉にオレンジジュースの橙色。それから潤い過ぎたら、…

【自己紹介】るんぺんパリは三重県伊賀市(旧上野市)出身です。

【自己紹介】るんぺんパリは三重県伊賀市(旧上野市)出身です。市街には上野天神さんという神社があります。数十年前の火災で新しくなりましたが、昔と変わらずに牛が祀られています。伊賀牛を食べて神社で牛に感謝する。丑年の自分には牛3つの大満足神社で…

赤音。

音も無くやって来る赤に気が付かない事の方が多いかも。水よりも炭酸水の方が飲みやすい。いや水の方が飲みやすい。そんな花達は水分であれば何でもいいのかも知れない。赤は音も無くやって来て、喉を動かしながら愛していますか。いや愛されていますか。そ…

【自己紹介】るんぺんパリは三重県伊賀市(旧上野市)出身です。

【自己紹介】るんぺんパリは三重県伊賀市(旧上野市)出身です。伊賀は俳句の街でもあります。松尾芭蕉の生家があったりと小学生の頃は授業で俳句を書いて10月の芭蕉祭に応募します。優秀な俳句は俳聖殿に納められた記憶が。俳聖殿は芭蕉の風格で今も句を詠…