るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

ご馳走様。

三重県にある

伊賀市(旧上野市)の

依那具という地区に

城ケ丘住宅と呼んでいた

営団地がある

 

汲み取り式トイレの

換気筒が立ち並び

住宅が5~6軒つながった

平屋の長屋住宅が

数十棟あり

 

2階建て長屋住宅も

一棟あった

 

るんぺんパリは

小学生の頃に

その市営団地に

中学生になるまで

住んでいた

 

当時は

沢山の家族が住んでいて

沢山の子供達がいた

 

みんなで遊べる広場もあり

近くには

ため池もあり

釣りもした

何処かにつながる

山道もあった

 

営団地の広場には

土管のトンネルが2つ

滑り台

砂場 

鉄棒があり

 

ラジオ体操や

サッカー

野球

夜は花火

 

子供会の

七夕とか

何か集まっては

騒がしかった

 

営団地の

近くには

「ふじや」という

駄菓子屋があった

 

団地の子供は

みんな

そこで

おやつを買ってた

 

去年の今頃のこと

用事で

伊賀へ戻る事があり

時間もあったので

団地へ

行って見た

 

あれから

30年以上も

何も変わらない

その市営団地が

 

とても小さく見えるのは

自分が

大きな物を

見て来たからだと思った

 

それにしても

団地内の道も

軽自動車が

一台通れるぐらいしか無い

住宅一軒の大きさも

4畳半が

2部屋ぐらいの大きさ

台所とお風呂で

1畳半ぐらいかな

玄関とトイレで

これも1畳半ぐらいかな

 

あの団地生活は

退屈だったな

 

夏休みは

特に退屈だったな

 

この夏に

何故か

あの団地の夏を

思い出していた

 

理由は

8月19日(木)に見た

映画「サバカン」の影響だ

 

映画に出て来る

80年代の生活は

今から考えると

汚いと

思う事が

多いけど

その汚い生活の経験が

今の欲求を

作ってくれたのだと思う

 

今は

とても綺麗な生活になった

これを書いている環境も

とても快適な

環境だ

 

録画したドラマを

横目に見ながら

 

パソコンで

カタカタしてる

今が

一番素敵な時間で

素敵な生活だと

思う

 

この時間が安くて

一番美味しい

ご馳走だと

思う

 

この時間に

ご馳走様。

ご馳走様。