るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

喉はいつも。

同じ時間がたったんだ。みんな同じだけ同じ気持ちが集まったと思う。それは同じ色で素敵な事だと思う。仲良しのグラス達は、変わらない色を忘れないで残していた。それぞれの時間で残せた量は、少ないかも知れないけど、はっきりとした色が証明してくれる。…

ありがと。

覚えて無いけど、生まれた頃はタオルにくるまれてたと思う。それから生地が周りを囲みだした。カーテンは風と上手く話が出来た。シーツはしわが目立つ事は失礼だと言って、いつも気を張っていた。小さな枕は、いつも寝てる僕らに、いたずらをするけど、それ…

砂浜。

生きろ。おもちゃのスコップで砂浜を掘っても説得力は無いと思うけど、言いたい気持ちの大きさは同じだ。どんどん乾いて行く砂浜には何も問題は無いよ。それより暑くなった太陽に乾かされた気持ちは、薄着で海に飛び込むよ。気持ちいいんだ。スコップですく…

生きる形。

誰かは聞いている。ただそれだけだ。正しい事を彫刻にしても見た人がその思いを、すべて感じてくれると思って見ても、ただ一つの表現として小さく収められてしまう。そろそろ考えて生きる形を、形にならないスイーツにして見ないか。甘いのかも知れない。た…

檸檬。

レモンになろうよ。ただすっぱいという印象を与える生き方だけど、誰もレモンをバカにしたりしないじゃ無いか。レモンは黄色だろ。君が黄色を出せる自信がある時なんて、そうは無いだろ。ただの黄色じゃ無いよ。レモンイエローだよ。もう見るだけで、すっぱ…

砂浜の素足。

素足の足跡なんて見た事あるの。君が素足になって足跡を付けて楽しんだのは、いつの事。毎朝、鏡の前でコンタクトを付けて見た自分の顔が、これじゃダメだと、社会に合わせる努力の時間は、意味があるようで、意味が無いとも考えてしまう。砂浜の素足の足跡…

脳内ダンス。

脳内を分ける事を誰が望んだのか。それを知った子供達は無意識に脳内の壁を作らないように大人に訴えるんだ。さあ、君たちの時代だ。大人のいつの時代か分からない話を聞く振りして、おもしろおかしくダンスしないか。そのダンスが広まれば、大人だって楽し…

迷い無し。

フォークを選んだ。理由はカッコいいから。スプーンのように優しく救えないけどね。ナイフのように正確に分ける事も出来ないけどね。だからフォークを選んだんだ。どうしようも無い時は言って欲しい。すぐに刺して助け出すよ。少し荒っぽいけど。フォークは…

いい意地悪。

もう子供じゃ無いんだね。そう言われた時の事を覚えてるかな。曇り空の下の洗濯物は、何に任せて乾くのか。いい風が吹いて来たら、その風に笑顔で揺れる季節が梅雨だと思うよ。いつ雨に変わるか分からない空は、みんなの見上げる顔が見たいから、そう簡単に…

酸っぱい気持ち。

キウイが食べられる。キウイを主食とする。みかんの種族から攻撃を受けたキウイは何とも気にしないで、キウイと堂々と名乗った。攻撃の意味は分からないが、みかんの種族には、キウイは異色のようだ。いつか、レモンと会った日に、そのすっぱい気持ちを沢山…

じっと無口。

強い目を持った、カメレオンは無口だ。沢山ある洗濯物が乾く理由は、風と空気の渇きだ。雨の悪口を言うつもりは無いが、湿った空気には、湿度にこだわるしか無い。強い目を持った、君は早口に気持ちを吐き出す。それじゃ何も聞き取れない。カメレオンは瞬き…

従う。

ラインに乗ったテニスボールは勝った。ちょっとでもラインに乗れば、それは勝ちだ。そう教えられたテニスボールは、最高の笑みを浮かべた。これはルールだ。公平にする為のルールだ。このルールは誰もが納得する為に作られたルールの為に作られたルールだ。…

あせる色。

色はあせる生き物、君の古い友達だよ。新鮮な出会いは確かな色を作り出す。何となく感じた出会いは、どちらとも言えない色を作り出す。二つとも大事な色になる事も知らずに出かけた空は、何となく青空が濃い方がいいとか、たまにはピンクに染めればいいなん…

黄色。

どっぷり黄色に浸かったバナナは、バナナらしく無くなった。バナナの良さはただの黄色じゃない気がする。それをバナナは気が付かないで、どっぷりと黄色にくつろいだ。雨の日の傘の色は自由だ。晴れた日の靴の色は自由だ。誰にも気が付かない靴下の色や下着…

助ける必要。

君が描く物を、君はちゃんと見た事あるの。朝起きた時の酸欠は、寝てる間に使い捨てた酸素のゴミだよ。そのゴミを分別するもしないも君次第だと思う。いつも元気そうな人も、どこかで元気を落としてる事は確かだ。誰も助けてくれない。だから誰かを助ける必…

緑の世界。

似たような物なんだけどな。そんな悩みを抱えたクローバーは、同じようにクローバーとなった友達の事を話し出した。その友達はクローバーは大きい方がいいんだと勉強して大きくなった。その次は小さなクローバーに大きい良さを伝えだした。そして四つ葉のク…

小さく行こう。

ちゃんと何が君を止めているのかを見た事あるの。ただの網目の荒いネットだよ。そのネットの色は紫だ。紫という事は、何となくモヤモヤした色だという事だよ。はっきり言うけど、大した事の無い粗悪なネットだ、そんなネットに簡単に君は止められてる。大き…

青い仏像。

空と海以外で本当の青い色を感じた事はありますか。そんな問いかけに目を閉じて考えたら青い仏像が現れた。そしてとても青いではないか。その青い仏像は何も言わずにまぶたの裏に残り、現実から消えていった。まだまだ青いをよく知らない自分に、この青い仏…

永遠の難問。

ハートは誰かに膨らませてもらう風船。それは探しても見つからない永遠の難問。一度は膨らんだハートが小さくなる時に教えてもらった事だけど、ハートは自分で膨らます事は可能だけど、それは自己満足で終わる事が多いらしい。じゃあどうやってハートを膨ら…

風が強く。

コンクリートを割って咲いた花は黄色が多い。世の中は黒か白かじゃ無い気がしてきた。黒も本当は黒じゃ無い。沢山の色が混ざり過ぎての黒というただの表現だと思う。沢山の色がある事は確かだ。自由に使える色ばかりだけど、自由に使いすぎると黒と表現され…

傘の気持ち。

ぶつかった傘は、こう言い出した。雨から守る気持ちがいっぱいある。雨もその気持ちを知ってるから、気持ちよく降ってくれる。晴れた日には、雨の日の疲れを癒して差してもらえる事もある。次の雨を待ちながら、ずっとすぼんでる。すぼんでる仲間もいる。寂…

その先で。

手は出しちゃ行けない事が多いけど、口はそれほどじゃない。壁から現れたその人物は口に何かを加えながら話しにくそうに語りかけてきた。顔の感じからしてこの世の方ではなさそうです。顔色も白い。何も言わないで事が進むのは電車の乗りすぎだよ。いつもの…

無菌です。

とても優秀な野菜ができます。そんな広告と出会った。虫も付かない環境で、温度と湿度が管理されて、とてもいい環境です。洗う必要はありません。無菌です。何だかサラダが食べたくなった。ドレッシングは酸味のあるさっぱりした物で、それからトマトに大根…

ひとくち。

早朝から逃亡した犬を探すおじさんの表情は、怒りながらも優しかった。その何とも言えない目の中には逃亡した犬の気持ちになって、その行き先を見つけ出そうと深く考えてるようだった。さてチョコレートがコートされたアイスクリーム、一口でどうなるかは、…

額縁。

額縁と言う生き方。それは人として極める最後の形だと教わった。誰に教わったとか気にするのは粋では無い。だから、今は額縁なんて気にしなくていいと思う。少し誰も知らない所で、隠れて出した溜息の週末に気にして欲しい。目に見える最高の物には、最高の…

時計への期待。

時計を見て、ほっとした。これは時計の世界のことわざらしい。時計がズレる理由は、沢山あるらしいけど、一番の理由は時計の愛情らしいんだ。時計を気にする人の気持ちを少しずらしたいらしい。時計も色々と考えているんだと思って、今日はキチンと時計を正…

揺るがす熱さ。

熱くならないと本気を出さないパスタの世界は、とても魅力的な世界だ。それにしても普段のパスタは、まったく言う事を聞かない奴らばかりだ。頭どころか、全身がカチカチに固い。動きも悪いし、ちょっとした衝撃に割れてしまって、それすらも気にしていない…

キリンの個性。

キリンは困ってる。目立つ事は、いい事だと信じていた。目立つから何かしようと悩んだ。首をもっと長く見せた。足も長く意識した。歩き方も、おしゃれにしたんだ。だけど、あるのはキリンという個性しか無かった。それも生まれつきの個性だ。キリンは困って…

個性は自由が。

個性は自由で無いと意味が無い。道具という世界には個性が重要で、同じ個性でも大きさが違えば、個性が生かされない事もある。まあ単純に個性は大きさじゃ無いという事でありまして、その大小ある個性は型にはまってしまうと個性は個性じゃ無くなってしまい…

雨に任せて。

何処に君は所属するのかな。整頓された世界はとても綺麗に並んでる。もう迷う事は無いかも知れないけど、あまりにもシンプル過ぎないか。もうその色しか無いと諦めた気持ちが大きな声を出して言って来たよ。当たり前のようにその色になってしまって大丈夫な…