るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

12時間を切る

昨日の朝9時に出発して
伊賀上野に向かった
一人の客人を乗せて
インターに繋がる信号機で
後ろについた車が気になった
おそらく近所の人だ
たぶん静岡へ行くんだろう
料金所であっという間に
先を急いで行った
お土産は出来なりの場所で買うつもりだから
進めるだけ走ろう
ナビは4時間で着きますと表示
客人は静かに乗っている
清水でトイレ休憩
雨はひどくは無いが不快
お土産にわらび餅を買ったが
店員さんがカタコトの外国人で
一個300円と少し不信感で走り出す
今朝は寒かったので車内の温度設定は25℃
とても寝心地のいい環境で
客人は気持ち良さそうだが
こっちはもう危険を感じる眠気と戦う
掛川でトイレ休憩
顔を洗い
客人のお仏壇へ少し手を合わせる為の
お土産と本当に目的の伊賀上野への
お土産を買う
温かいブラックコーヒーを飲み干した
客人はお土産を買ってきた
うなぎパイだった
なんと無くがっかりした
もっと目移りしそうなお土産があるだろう
客人は80歳手前の女性
少し同じ事を聞く事が多くなってきているらしい
腰が悪いのでその痛みをさせる体勢で歩き
もう思うように歩けているとは言えないが
本人はまだ自信を持っている感じ
簡単にまとめるとまだまだ頑固な客人
掛川で眠気を飛ばして
車内温度を24.5℃にして
先を急いだ
客人はもう眠気にやられ
いい気持ちで眠っている
掛川で買った眠気覚ましのタブレット
安心を少しくれた
愛知県に入った頃
客人が話を始めた
2話あったが1話は続かず
もう1話は一方的に話が進んだ
内容は昔の考え方でのイザコザ
お墓に入れないとか
お金は死んだら全部、国に取られたとか
客人が全部、最後の世話を片付けたとか
もうこんな昔話は生では聞けないだろうと
聞いていたら
客人がお昼はどこで食べようかと
話を変えてきた
刈谷がいいというので
刈谷で昼食にした
客人はカツカレー
自分は味噌カツ定食1100円
これから渋滞があるかもと言う事で
トイレを済まし
行こうとした時
客人がカレーの後の口が気持ちが悪いから
何かさっぱりした物を食べたいと言い出した
少しわがままを言い出した
こっちは最終目的の伊賀上野
早く着きたい
今日は土曜日だし車も多い
一緒にプリンを食べようと誘われたが
そんな時間の余裕は無く
冷たく断った
こういう状況は避けたかったが
仕方が無い
この年代の人は甘く返すと
その甘さにどんどんわがままになるから
客人はワッフルを2個買いそうになったが
瞬時に自分はいらないですと断ったら
1個にしていた
お腹が膨れると眠くなる事を理解していないからようだ
たぶんそんな事は一切考えて無くて
客人は自分の欲を満たしたいだけの
事に気をつかって巻き込んできたと思った
予想通りに刈谷を出発したら
いきなり渋滞になった
三車線が一車線になる渋滞1.6km
原因は道路中央に出来た穴だった
高速道路では危険な穴に感じた
その後は順調に進み
客人を関まで届けて
仏さんになむなむとしてトイレを借り
客人がお礼のお金を用意している間に
逃げるようにその場を去った
4時間ぐらい着く予定が
5時間30分もかかった
客人の世話とお昼の時間が
予定を超えた
身軽になったそのスピードで
伊賀上野の実家へ
年末に自動車に引かれた母の近況を確認
補聴器を付けないので話がかみ合わず
5分ぐらいどんな状況で住んで居るのかを
カメラに収めて戻る事にした
それにしても伊賀上野はつまらない
覇気を感じないこの雰囲気が嫌いだ
この日は曇天で特に暗い感じがした
もうここには来たくない感情が大きくなった
その気持ちは
そのご東名阪から伊勢湾岸道
新東名を懐かしい音楽を大音量で
80kmのスピードで走って
返って来た
ナビが目的地到着のアナウンス
4時間34分
自宅着は20時31分
まだいつも好きで見てる番組が見れた
この時のビールが
本当にうまい

 

原因を超え切る

原因を超え切る

原因を伝えても
その原因を否定してくるのが
洗脳された人間である事は確かだ
洗脳された人間を自分の方向へ持ち込む時間が
一番無駄な時間だ
その無駄な時間でしか解決できない原因が
あるのが事実で現実
この事実と現実を何度も変えようとすると
行き詰まる
行き詰った時に割り切るという選択肢が出れば
救いの道があるように思うがガマンが増える
割り切るを選ばないとしたら
乗り切るという選択肢がある
乗り切るにはどうしたらいいのか
これを考え出すとかなり泥沼に入って
さらにややこしい悩みが生まれる
それ以外を考えよう
割り切るでは無く、乗り切るでは無く、
超え切るだ
超え切るのが、一番の解放だ
どうやって超え切るのか
例えば真面目な考えの人は正論だという事を
前面に説明してくる
その説明を聞き切るとその真面目な考えの人は
満足する、それを繰り返してあげると
その真面目な考えの人は正論に溺れだす
溺れだすとは否定の考えが出て来ない事で
息継ぎの方法を忘れだす、そうすると
元々が真面目な考えだから、人の話を
一度で聞き取る事が難しくなる
なぜ難しくなるのか、人は否定の意見から
自身の考えを整理して成長する
その否定の考えが入って来なくなったら
その整理する能力が退化して
傾聴し整理する能力が発動しづらくなり
この真面目な考えの人は真面目に壊れだす
これで真面目な人の洗脳にズレが出る
この真面目な人は自身の原因からは
外れてくるだろう。
もう一つ、何でも感でも
思いついた言葉を発して
他の人への思いやりが薄い人がいる
この人はかなり利用できる人だ
こういう人はもう自由にさせておけば
自分で自分を苦しめて自爆してくれるが
自爆してもらったら、利用できないので
自爆ギリギリで助けてあげる事を
繰り返せばいい
この人はその内、自身を助けてくれる
存在として日に日に変わっていく
そうすると自身の原因からは
外れて来るだろう
原因とは逃げようとする事では解決しない
原因はいとも簡単に処理できる
それは原因を超え切る事だ
割り切る選択肢はガマンする事になるが
超え切ると解放に向かう
原因は原因と呼べないくらいの
高みへ行けばいいだけの事
それは楽では無いけど、いずれ楽になる。

原因は人それぞれで
沢山の方法を考えてしまうけど
考え方は単純にした方がいい
そして単純に考え過ぎた時に
軽率な行動は違う、単純を軽率に
しないで欲しい。
単なる純粋な考えを大事に超え切って下さい。