るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

生える。

鏡に映る自分は自分では無いなんて当たり前で、本当の自分を映してくれるのは、太陽の影だけだよ。その影をちゃんと見ないで自分は人間だと思ってる人は沢山いるんだ。ほら本当の生き物になってる。爬虫類って奴だ。何喰って生きてるんだ。レアな生き物かも…

踏んで。

引かれた線は、いつも白い顔をして本当の表情を見せずにせこいな。そんなせこい線に乗っかってドライブなんて誘われるのは、そのドライバーのお気に入りに決まってる。何人乗れるか分からないけど、沢山乗れそうなバスでも、そう簡単には乗せてもらえない現…

先へ。

扉は無くても、どこから出て来るかで話は変わり、その後も変わっていく。そのどこからを、どうやって選ぶのか。その問題は、いとも簡単に解く事もできれば、いつまでも解けない事もある。それは出て来た所を見直し後悔を始めるからという事実があっての事。…

無風。

俺の中で消えちゃ行けない友達が一人いた。俺が消えた時に俺を気にかけていた友達は、昨年の1月に突然連絡してきて、突然再会して、突然お別れして、その後消えた。俺が一度消えた事への挑戦か。知らん、お前が今、どんな状況か知らん。知らん。お前なんて知…

堅物。

食後のコーヒーは、スプーン一杯のインスタント。本当のアメリカンとは、自分が決めた濃さのコーヒー感でしか納得できない。堅物なもんだ。

日出。

ちょっと暗い表情の果実を元気にするには、どうすればいいかな。答えは簡単、がぶりと噛んで、酸っぱいと言ってやればいい。それで充分。夜明け前の時間に目が覚めた果実は、いつも甘く澄んだ眠た目をして、ぼんやりしてる。日の出には、顔を酸っぱくして目…

闊歩。

早朝から洗濯機で衣類と一緒に洗われた靴は、最高にご機嫌な顔で、ベランダで干されて、次の闊歩を考えてる。乾いたら、期待した闊歩に乗っかるつもりだ。

四角。

四角く登り降りする。性格的にはそうじゃ無いですか。スムーズに登り降りしたければ、丸く登り降りすればいい話だけど、それが出来ない性格の型は、とても誠実で信用が厚いです。その占い師は、そういって四角に話を進めて来た。朝食の食パンは丸いと変です…

俳句。

イチジクよ、割ってこそがイチジク。イチジクの俳句を詠んだ。イチジクはイチジクなりに、ブレずにイチジクしてると思うんだ。そう思わないか。イチジクはめちゃくちゃ美味いなんて事は一度も言っていない。だからイチジクらしく、その存在で居られるんだ。…

野菜。

野菜は分解されて味が出る。大きな塊じゃあ何とも料理にも使えない。本当は塊の方が目立つし存在感も出せるのは確かだけど、その次を目指そうとなると、その塊じゃあダメ。野菜の教室で黒板に書かれたメッセージに野菜達は分解を始めた。さあ料理を始めよう…

三つ葉。

始まりは三つ葉でいい、そして最終的には、三つ葉でいる事だ。力強くそう声を上げたのは、クローバーだ。頭があり、体があり、意志があれば、何の問題も無い。クローバーは、四つ葉なんて物の存在は、ただのまやかしだと言い放った。三つ葉でいいじゃないか…