るんぺんパリ【RunPenParis】

詩・詩集・ことばをデザイン・アート・写真 るんぺんパリ【RunPenParis】 以前は「Kマーホ」の名で活動(1999-2002)、詩集「トイレの閃き」「テレビジョン」「おしりとサドルが あいますか」「マガサス星人」「コールサック」「眠立体」6冊の詩集を出版して活動休止。 令和元年(2019)に、「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で活動を再開。 三重県伊賀市(旧上野市)出身 静岡県在住

蝶。

純粋は大切にしなきゃ。純粋は自由な蝶だと思う、誰かが、その蝶を見つけて大切にしてくれる。その誰かは、君が冒険に出ないと見つけてくれない。冒険は険しいかも知れないし、楽しいかもしれない、何も分からないから冒険なんだ。純粋に冒険は冒険なんだ。とても純粋な疑問が出たら、そのまま出発だ。

 

天秤。

コレクションすれば、気持ちだけでも、ワンランク上がる気がする。コレクションが見える事で、コレクションしてる事を気持ちよくする。誰にも見せなくてもいいと思いながらも誰かに気づかれたい天秤。

 

半が。

数は決まってる。その数に合わせるのが難しい。数を超えれば何か違う数が増える。数を合わせれば、数が物足りなくなる。数は決まってる。神様の言う通り、数は生まれつき決まってるのかも。君の洗濯物が干せるのは、ハンガーの数だけ。乾かす数は決まってる。増やす努力をするか、乾かす知恵を絞るか。

 

笑う。

まっさらの真っ白の目の前に、最初に浮かび上がるのは、渋滞だ。理由も聞かなくて良さそうな渋滞だ。見物と行こうじゃないか。この渋滞に紛れて、その先に何があるのか見つけようじゃないか。それに意味があるか無いかは、その後でも十分に理解できる。まずは渋滞に紛れて渋滞を楽しんで、そして笑う。

 

白地。

白地に白で何を描こうか。恋をすれば、どんな色に変わるのか。涙を流せば、どんな色が流れるのか。もやもやとぼんやりした気持ちは、どんな色で表すのか。白地に白の冒険が始まる。何を描いたのか、何を見せたいのか、それは君の白でしか描けない、そしてその描いた白に色付けてくれる誰かが待ってる。

 

黄色。

物語は、ここから始まる。たんぽぽは、元々は白だった。それもとても軽い白だった。あのたんぽぽが根強く黄色になるには、沢山の何かがあったはずなのに、何も無かったように黄色の花を沢山つける。物語は、白から始まる。それもとても軽い白から。ふわふわと浮いて、何処へ行こうかなんて笑いながら。

 

世界。

悲しく思う前に生きてる。自然の世界は意志に関係なく容赦なく消される世界だ。今、生きてる理由は、この世界に必要だからに決まっている。死ぬ気で生きないと自然に怒られる。いい事って、ほんの少しだ。嫌の事は沢山ある。必要とか不要とか考えるより、次の日の楽しみを見つける冒険に出かけようよ。