Kマーホという名前で活動していた頃に出版した初めての詩集が「トイレの閃き」です。詩90作品の全190Pで横書きです。
この詩集の中で気になる詩の一部を少し。
P12 「地球のウラハラ」
ダメかもしれない 一番が欲しい人達が 目先だけで争ってる
もうムリかもしれない 正論を掲げれば 許されると思ってる
何回 繰り返せば 気付いてくれるのだろう
神様の退屈しのぎに 戦争は始まるのか
悲しみの結末をわかって
四角い地球の裏腹で 競い合うのは いつまでも
宇宙に行けないロケットばかり
罪の無い 標的を探して いつまでも つづく つづく
P30 「忘れ物」
気が付けば 僕らは 大人らしい 大人になって
難しい顔を 毎日のように 映し出していた
いつからか 責任のランドセルには
常識の筆箱と 人としての問題集しか 入っていない
あの頃 先生が教えてくれた 初めての好奇心は
何処に忘れたんだろう 見つけ出さないと 早く 見つけ出さないと
P106 「変人」
変人が行くぜ エンジン全快で 変人全快で
変わり者と言われても 自分の中じゃ普通だぜ
ノーマル野郎に負けないぜ
マトモってなんだい お前等の物差しじゃ 俺は測れないぜ
P160 「犬に問う」
なつくなよ なつくなよ なつくなよ おい 犬
照れるだろう ご主人は 俺じゃ ないんだぜ
何の世話もして いないんだぜ
寝転んで あくびして シッポふって いつも 寄って来るんだ
遊んで欲しそうに じっと 見つめて来るんだ
お前は 俺の事好きなのか
俺の事 何でも 知ってるような ふりして 犬のくせに
P184 「とどきすぎた君へ」
長い道のりを歩いて あんな事 こんな事 話しながら帰ったりもした
遊び疲れても 笑顔だけは絶えないまま 多くの写真に君と写った あの頃
たくさんある想い出 12才までの君と僕 やりたい事 いっぱいあったね
もう ダメだけど
再会は昨日まで生きた 君のぬけがら 届き過ぎたんだ 天まで
もう 逢えない さようなら とどきすぎた君へ
好きな女の子 気にして あんな事 こんな事 仕組みながら残ったりもした
寒い帰り道 ランドセルを揺らしながら みんなでいっせいに いつも走った あの頃
いろいろある出来事 12才までの君と僕 素敵な事 いっぱいあったね
もう ムリだけど
再会は昨日まで生きた 君のぬけがら 届き過ぎたんだ 天まで
もう 逢えない さようなら とどきすぎた君へ
タレソノ森 覗けば 12才までの君と僕 出会えるかも とってもいっぱい
もう 最高に
再会は昨日まで生きた 君のぬけがら 届き過ぎたんだ 天まで
もう 逢えない さようなら とどきすぎた君へ
再会は時計まで止めた 君の魂 短すぎたんだ 命が
もう お別れ さようなら 遠い星の 友へ