Kマーホという名前で活動していた頃に出版した第三詩集「おしりとサドルが あいますか」です。詩27作品の全81Pで縦書きです。
この詩集の中で気になる詩の一部を少し。
P29 「いごっそう」
曲がる道なら 曲がるのか まっすぐ行けば あぜ道か
大きな一歩で 突き進み みんなの三歩 前を行く
ダイナミックな いごっそう すべて気骨の恐竜
ダイナソーは いごっそう 絶滅しないぜ いごっそう
P38 「砂鉄女」
話題に飛びつき 骨まで喰いつく
あ～ん最高 う～ん最高
見た目でホイホイ あの子もホイホイ
あ～ん最高 う～ん最高
砂鉄女がやってきた
S極 N極 関係なしよ 磁力線に飛び込むわ
P58 「チューか？」
足の中指が となりの人差し指に
のっかってくるような 恋をしたい
僕は 足がつって すばらしい 表情で
君の顔が ひきつって これが恋か これが恋か
Ｐ67 「酢と素」
世界中で素敵な事は いっぱいあるけど
どれか ひとつって言われれば 君は何が素敵かい
日本中で見なれない物を見て
素敵と思うのは ありふれてる
Ｐ69 「うてかえそう」
時計を さかさま いけと
いけに 飛び込んだ カエル
カエルを さかさま るえか
るえかに にたもの イルカ
同じ見かたじゃ つまらない
ひっくりかえそう そう うてかえそう
イルカを さかさま 軽い
軽い 気持ちだと ダメか
ダメかを さかさま カメだ
カメだと うさぎに 勝てる
勝てるを さかさま 負ける
負けてばかりだと ダメさ
ダメさを さかさま サメだ
サメだと 上手に 変わる
まっすぐ 見てても つまらない
ひっくりかえそう そう うてかえそう
